お札(おふだ)は危険物!新年から?仏壇の開眼・発遣を頼まれました。施主の方が、正面の本尊様の前に位牌をおいていたので、 そこには置かないで、下に置くようにお話しました。 なぜならば以前「仏壇のお軸がない?」で書きましたが、 仏壇というのは中にある本尊(軸・仏像)を供養することによって、 その功徳を御先祖様や私たちに振り向けるためのものだからです。 そして発遣(魂抜き)された仏壇からは 例によって大量のお札がでて来ました。 ところで、以前お正月に 「お札を処分して欲しい」 と持ってこられた方がいます。 見ると某寺院のお札。 「某寺院へ持っていかれたらどうですか?」 「某寺院では処分してくれません」 「ええ~!」 「ここで処分してくれると聞いたんですが」 また、あるとき別の方が、紙袋いっぱいのお札を当院に持ってきて 「処分して欲しい」 といわれたことがあります。(苦笑) お正月から、三月ぐらいまでは大量のお札・お守りが発行されます。 しかし、本当に価値がある物なんでしょうか? 私もお札を作成しますが、必要なくなったら必ず 戻してくださいと言います。 以前「お札の処分は?」でも書きましたが、お札・お守りが本当に 効果のある物ならば、当然放置したり、適当に処分したりしたら 災いをなすのではないでしょうか? 効果のあるお札ほど誰にでも処分できないと考えるのが 普通でしょうし、当然回収しなければならないと考えるのが 当たり前のような気がします。 「このお札には効果があります。しかし、処分は適当に」 ではおかしくありませんか? 少なくとも回収を考えていないお札には 「効果などありません」 そう言っているのと同じではありませんか? 多分そのまま捨てても影響ないでしょう。 一方祈祷を頼んでいない寺院にお札の処分を頼む側にも 無理があります。 お札の処分はお礼参りをかねていただいた寺社に お願いしましょう。 本来お札は危険物です! お札を出す側も買う側もそれを認識したいものです。 |